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6 「荒巻義雄の世界」展 プレイベントの紹介

 「荒巻義雄の世界」展の開催に向けて、その周知を主な目的として、同展実行委員による2件のプレイベントが札幌市内で開催された。それぞれのイベントは、以下の通り。

松橋常世・中野正一 NEW UTOPIA CITY展

▽日 時 2013年9月23日~28日
▽会 場 札幌時計台ギャラリー(札幌市中央区北1西3、時計台文化会館)
▽展示者 松橋常世(「荒巻義雄の世界」展実行委員、建築家)
     中野正一(「荒巻義雄の世界」展実行委員、CGデザイナー)

 テーマは、荒巻義雄の大河SFロマン「ビッグ・ウォーズ」シリーズに登場する巨大な都市型宇宙船「NEW UTOPIA CITY」(NUC)。会場には、松橋が制作したNUCの設計図と、それを基に中野が描いたCGアート16枚を展示した。 NUCは重量30億トン。「ビッグ・ウォーズ」シリーズでは、25世紀、「神々」と称する異星人との戦いに敗れた地球を飛び立ち、750万人の市民を乗せて銀河系宇宙を航行する。松橋は30年前、この作品を執筆していた荒巻の依頼で、構造計算に基づいて、手書きで設計図を書き上げた。
 また中野は、松橋の設計図を基にNUCを視覚化し、「木星面を通過するNUC」などの作品を、想像力豊かに描いた。
 これらの設計図とCGアートは、ポスターやチラシにも使われたほか、「荒巻義雄の世界」展の展示の中核にもなり、展覧会のイメージを決定した。
 なお、初日には、会場でオープニング・パーティーが開かれ、荒巻をはじめ2人の知人、友人らが集まり、展覧会などを話題に歓談した。

トークショー 荒巻義雄―新作を語る
 「ビッグ・ウォーズ銀河編 第1話 天翔る銀河遊牧民」

▽日時 2013年10月5日 午後7時~8時30分
▽会 場 イベントスペース「OYOYO」(札幌市中央区南1西6、第2三谷ビル6階)
▽主 催 OYOYO
▽聴 衆 約40人
▽入場料 500円
▽講 師 荒巻義雄(作家)
▽司 会 三浦祐嗣(「荒巻義雄の世界」展実行委員、SF研究家)

 荒巻義雄の『ビッグ・ウォーズ』シリーズは、1981年に刊行された『神鳴る永遠の回帰』を皮切りに、これまで主篇4冊、枝篇3冊、外篇1冊から成る第1部「惑星篇」計8冊が徳間書店から刊行されたものの、99年に枝篇『響かん天空の梯子』の刊行以来、長く未完のまま中断されている。荒巻は、今回の「荒巻義雄の世界」展開催に合わせて、第2部「銀河篇」の第1話『天翔る銀河遊牧民』の執筆を始めた。
 「銀河篇」では、太陽系を脱出して銀河系宇宙を航行する都市型宇宙船「NEW UTOPIA CITY」(NUC)が主な舞台になるが、このトークショーでは三浦が聞き手となり、荒巻に作品の構想とNUCの設定を聞いた。
 トークの内容は、「銀河系を旅することの意味」から始まり、目的地、都市の構造、生態系の維持、住民の生活、教育、レジャー・娯楽など、幅広い分野に及び、荒巻が現時点での構想を語った。
 また、準備が進んでいた「荒巻義雄の世界」展についても、展示の概要などを紹介した。
 なお、このトークショーをプロデュースしたのは、実行委員の松橋常世。会場のスクリーンには、実行委員の中野正一が制作したNUCのイメージ映像が流された。
 トークショー終了後には、実行委員会の関係者や、会場となった「OYOYO」の運営メンバーによる懇親会が開かれ、親交を深めた。

7「荒巻義雄の世界」展 関連イベントの紹介

「荒巻義雄の世界」展報告書

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